暗所フルカラー撮影ができる
通常、暗所撮影といえばモノクロ映像です。赤外線LEDライトを照射して撮影する。そういった暗所撮影カメラと違い、このDUOVOX MateProは”暗所フルカラー撮影”ができるというとんでもない超高感度カメラで、SNSでも超話題となりました。明るい場所でもキレイにというバランス型ではなく、カメラセンサーと画像処理エンジンを暗所に全振りしているのが特徴です。
用途の狭いクセのあるカメラ
このカメラ最大の特徴である暗所フルカラー撮影。しかし実際に使ってみてのカメラの特徴を一言でまとめると「暗所フルカラー望遠カメラ」です。望遠レンズ仕様のため、対象物をキレイに撮影できる最低距離は20メートル以上必要で、この距離内はピントがボケて何が写っているのか全然わからないのです。当然、室内では使えません。・・・という実はクセ強いカメラだったりするDUOVOX MatePro。(マイナーチェンジ版のV2は画角13度。三脚固定しなければ映像がブレブレです)
このままだと、多くの人が狭い目的でしか使いこなせず、すぐ使わなくなるか手放すこととなるでしょう。M12cameraとしては、この暗所フルカラーの魅力はそのままに、どう多目的仕様にできるか、改造カスタムしてみることにしました。
※※※ここからの記事および映像は全て改造後のお話です。通常のレビューはこちらのの記事を参考ください※※※
フルカラー暗所撮影が凄すぎる
F値0.9ということで肉眼より明るく見えるDUOVOX。早速室内でも撮影できるよう改造。レンズ交換とピント調整をしました。室内でも使えるようになったことで目的用途も広くなりました。通常のカメラ(SONY AS50)との比較映像です。常夜灯で試しました。常夜灯は、夜寝る前のあの落ち着く最小限のアンバー色の照明です。AS50だと薄っすら・・・どころか真っ暗。それに対してDUOVOXは肉眼以上に明るく、しかもカラーで撮影できています。
赤外線撮影も常識を逸している
それだけでも驚きますが、さらに赤外線仕様に改造すると理解不能なことが起こりました。一般的には、赤外線カメラというと撮影条件は晴れの屋外撮影に限られるのが常識ですが、昼間どころか曇りどころか雨の日どころか室内でも太陽光さえもない夜の室内灯だけでも映像が撮影できてしまいます。IRライトなしでですよ。赤外線カメラに詳しい方なら「何を言ってるんだ?」と首を傾げられると思います。そうです。普通はそうです。普通だと赤外線カメラは室内という条件下であればフィルターの特性上、ほぼ真っ暗な映像になります。しかしこのDUOVOXは室内灯からのわずかな赤外線波長も拾って周囲の物を可視化できてしまうレベルです・・・。このカメラは常識を逸しています。常識を疑います。常識を破壊しています。幻想的な風景、布生地は透け、人体の血管は浮き出て、IHクッキングヒーターの内部構造も透過して見えます。もちろん多くのブログでも紹介されているリモコンの送信部も。もう一度言いますがIRライトなしでです。赤外線カメラの撮影条件を満たすためのこれまでの苦労は・・・これをチートと言わずなんと言えばいいのか。静止画じゃなく動画でですよ?
IHクッキングヒーター内部を赤外線撮影。0:49〜IRライト照射してみました
多くの服で使用されているポリエステル生地でこうなりました
続きまして、赤外線暗視カメラとして密かに有名だったりするPanasonic HX-A1Hのナイトモード(赤外線撮影)とDUOVOX MateProを完全な闇である0ルクス環境下で撮影した比較映像です。DUOVOX MateProは暗所に全振りしているだけあって抜群の感度で広範囲までハッキリ写りました。(IRライトを使用しています)
M12カスタムは 望遠とピンホールをラインナップ
【DUOVOX MatePro V2 M12カスタム】
純正画角13度→画角65度ピンホールレンズに変更
IRカット(フルカラー)/IR76
撮影・操作音を無音化
LEDライト除去
タッチパネルで瞬時に赤外線カメラ↔︎フルカラーを切り替えできるギミックを実装(V2専用)
【DUOVOX MatePro/Mate M12カスタム】
純正画角30度→画角65度ピンホールレンズに変更
購入時にフルカラーまたはIR76のどちらかが選べます
撮影・操作音を無音化
LEDライト除去
仕様/使い方
【解像度】
2K/30fps ビットレート 30メガビット/秒
1080p/60fps ビットレート 30メガビット/秒
アプリから解像度変更できます(iOSのみ Android不可)
日本語対応メニュー
スマホとの接続方法→汎用アプリのRoadCam(iOS Android対応)をインストール→カメラ本体電源を入れWiFiマークを画面タッチ→スマホのWiFi接続設定でTZ01XXXXXXXXXXを検索→WiFiパスワード「12345678」を入力→接続後アプリ起動でカメラ操作ができます
Mate/MatePro/MatePro V2の違い
どの機種もクラウドファンディングのみのタイミングでしか入手できず、募集も既に終了しています。そのため国内外含めてほぼ流通していません。
Mate・・・画角30度固定、ピント調節不可、白色LEDライト、SD128GBまで対応
MatePro・・・画角30度固定、ピント調節不可、白色LEDライト、SD512GBまで対応
MatePro V2・・・画角13度固定、手動ピント調整付き(50cm〜無限遠)850nm可視光IRライト(LED+IRフィルターの簡易仕様。赤く光ります)、SD512GBまで対応
DUOVOX 共通の仕様
映像が乱れる現象→10回に1回ほど映像が乱れる現象が起きます。無改造でも発生する元々からの仕様です
ライトを強にすると2秒後に電源オフになる→バッテリー残量が少ないと電源が落ちる仕様です
充電できない→高速充電非対応です。低出力充電器をお使いください。フル充電まで5〜6時間かかります
※部品の違いはあれど、どの機種も暗所性能・画質・解像度に違いはありません
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M12商品カタログ/更新情報
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